『レントゲン歯科用CT』を導入しています。

大崎歯科が導入している「AZ3000CT」について紹介します。
レントゲン歯科用CTというのは、CT、セファロ、パントモが1台で撮れる機械のことです。

CTについて

CTは、他のレントゲンとは違い、3Dで裏側や正面などどの方向からでも見ることができます。
骨の厚さや形態など一方向だけからでは重なって見えなかった部分が見え、歯の状態が分かりやすくなり、正確な診断とより良い治療ができます。
また、撮影したCTは加工することができ、いろいろな見方で歯や骨などを見るができる所も特徴的です。

セファロ…正面又は側面から撮影をする(主に矯正の方に撮影を行います)。
パントモ…正面から歯全体を横1枚に撮影する。

撮影の流れ(CT、セファロ、パントモ)

① 着衣

放射線は身体に影響がほぼありませんが、最小限に控えるためにエプロンを着用してもらいます。

② 撮影

撮影は直立、着座どちらでもできます。

④ CT画像

こちらの画像はCTですが、セファロやパントモも同じ流れです。

③ 表示

撮影した画像がTV画面に映しだされ、見やすいようにTVが左右上下に動きます。
*シャープAQUOS
(50インチ)


実効線量(mSv)での比較図はこちらからご覧ください。

撮影の流れ(デンタル)

① 撮影

デンタルフィルムを撮りたい歯の部位に当て撮影します。 感染予防のため一人一人使い捨てのカバーを利用しています。

② スキャン

スキャナーでデンタルフィルムの情報を読み込みます。

③ 表示

CTと同様、TV画面に映しだします。


CTを使った主な歯科治療

■インプラント

インプラントを挿入する部位の骨の厚みや状態を把握でき、術前から正確な診断と計画を立てることができます。
また、術後ではインプラントの向き・骨の経過などを確認することができ、インプラントの上層部のイメージも掴めやすくなります。

■親知らず

埋伏(歯茎の中に埋まっている)の親知らずを抜く時に活用できます。
CTで埋まっている部位や向きを特定し、病巣の有無や周囲の状態を把握した上で行うため、神経を傷つける可能性を低くし、極力切開部分を少なくできます。
※CT診断により神経に近く埋まっている場合は、大学病院等に紹介することもあります。

■矯正

矯正を行う前に顎骨の状態をCTで正確に知ることで、一人一人の歯の移動の限界を予測しやすい点があります。
また最適な矯正の方法も提案しやすく、患者さんにとっても矯正期間の短縮につながりやすいと考えます。
その他にも虫歯の治療や歯周病予防などにも活用できます。

レントゲン撮影の保険点数表(平成24年11月現在)

CT撮影・パントモの費用と初診料などといった診療点数も加わってくるので、自己負担金がパントモに比べ高くなり患者さんの負担になってしまうところが難点です。
今後CTの保険点数が見直されることを期待し、最先端技術の治療をみなさんに提供していきたいと思います。

簡単なCTの説明なので分かりにくい点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。